D-PRO Type-FD親水タイプのプレミアムコート1年メンテナンス

初回施工よりまもなく1年を迎える前に、メンテナンスでご来店。

冬場の北海道に一ヶ月くらい居たとのことで、鉄粉が結構付着多めでした。

あと1年溜め込んだ??洗車時に乾いてしまった水道水のスケール痕(イオンデポジット)の付着が気になると、オーナー。


一ヶ月とは言え厳冬期?の北海道を走り回っていれば、納得の鉄粉付着具合。

大きめの鉄粉がサビて赤茶けたサビが浮いており、視認可能。

知らない方も多いとは思いますが、鉄粉サビは濃色車の塗装面に付着した場合、光に当たると虹色の斑点状に見えるんです。

淡色車だとサビと分かる状態であっても、濃色車の場合は気付くのが遅れるケースもあるので、洗車時の拭き上げ時にボディがざらつくのれあれば、鉄粉付着を疑ってみるのも有りかと思います。

鉄粉やスケール痕は、普段のシャンプー洗車では落とせませんので、我々専門店では、少々作業リスクの高いケミカルを使用して溶解&除去してゆきます。

メンテナンス前。

べトーっと親水状態ではありますが、これはType-FDプレミアムコート(親水タイプ)だから、親水になっているのではありません。

スケールや鉄粉などの諸ダメージがガラスコーティング被膜を覆っている状態であり、コーティング被膜本来の機能ではありません。

付着物により、水切れが悪く、コーティングの性能、機能はすでに低下している状態です。

このような状態になっていると、ゆくゆくはダメージが蓄積し、ガラスコーティング被膜の耐久性を極端に落とす要因となります。

ケミカル処理後。

塗装面に付着した汚れやクスミ、スケールなどの諸ダメージのみを除去後は、

塗装が明るくなったとおっしゃるお客様も多いです。

それは、施工したガラスコーティング面が生きている証拠なんですよ。

試しに部分的にダメージを残してみました。

水切れも悪く、汚れやすそう。

うーん、キチャナイ???^^;

そんなこんなで、コーティング表層のダメージのみを溶解除去した後、親水性のガラスコーティングの皮膜特性を阻害しないトップコートを載せて、1年メンテナンス終了。

オーナーがおかえりの際、「ほっとしましたー。」と安堵の表情。

おそらくオーナーは、洗車時にボディに傷付けないように気を使いつつ、

水滴の拭き上げを注意深くじっくり行ったことで、スケールの付着も仕方ないと思っていたフシもあったかと思います。

愛車を大切に綺麗に維持しよう思う気持ちとは裏腹に、増えてゆくスケールや鉄粉。

くすんでゆく愛車。

ボディコーティングは、どんなに高価なものであっても、塗装に変わってダメージを受け止め、犠牲的に劣化してゆく凄く薄い被膜。

だけど、適切にケアしてゆくことで、メンテナンスで再び1年前の輝きが戻ってくるのも事実。

「施工当初の輝きを思い出したよ」と満足そうなオーナー。

ただし、オーナーには、

施工後1年の今の状態を、来年も同じように維持できる保証はありません。とお伝えさせていただきました。

すでに劣化の兆候も部分的に認められる箇所を触診しながら、ココとココがコーティング独特の滑り感が薄いですよねぇ。と。

塗装があってのコーティングってのが、前提なんですね。

保管状況も良いので、初回施工以前は、白くチョーキングしていたボケボケの塗装も、いまだに艶っとガラスコーティングの皮膜感が残っております。

が、油断は禁物ですんで、また適度に洗車しつつ気持ち少し早めのメンテナンスでお待ち致しております。

少し早めのメンテであれば、メンテ代も今回よりもお安くできますし、短時間でまたスッキリ艶々な愛車を愛でることもできるかと。(^^)

やっぱ僕がコーティング屋として思うのは、はじめに施工したコーティング被膜を延命させる処置がメンテナンスだと思います。

メンテンナンスと言いつつ、磨いて傷消して、再度ガラスコーティングを塗って…という再コーティング施工を、メンテナンスと謳うお店がまだまだ多いんですけど、

ボディ塗装のメンテナンスと呼ぶのは有りかと思いますが、

厳密的にコーティングメンテナンスでは無いですよね。

だって、初回に施工したガラスコーティングを、剥がしてしまったら、、、、

もう無い被膜じゃん!メンテナンス出来ないじゃん!!・・って話。

(コーティングの性質によっては、塗装に浸透させている場合や、ボディ?コーティング表面の傷等を削らないなど、既存のコーティング被膜を残している場合は除きますよ。)

メンテナンスしても、元のボディコーティング劣化しきっている場合、既存のボディコーティング被膜が崩壊してしまったり、綺麗さが戻らないことも多々あります。

その場合、次回部分補修しましょうとか、ご予算に合わせて出来ること、出来ないことの案内などを致しております。

当店では、その場合メンテナンスと一括りにするのではなく、全体補修コーティングとか、再補修コートとか、分けて呼んでますが、

そうは言いつつ油断すると全体補修メンテナンスって使っちゃいます。

だって、メンテナンスって言葉、響きが良いですもんね。(^^)

英語の発音をネイティブの人みたいに、メインテナンス・・・って呼ぶ人もいるそうですが、紳士的なイメージでそれもカッコいいんですけど、個人的には違和感有りかな。

それを言うなら、そのいちごケイク一つと・・・とケーキ屋で言うのもちょと恥ずかしい。

水、ウォーターは「ワラー」でしょう。・・・(笑)

て、ここいらで、オチも出来たことですし、ボチボチ帰ります。

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